「子育てばかりで気が滅入る…早く仕事がしたい」
「新生児・乳幼児だけど横で見ながら仕事できないのかな?」
「子育てしながら在宅で働くって、実際に可能なの?」
子供の面倒を見ながら家で仕事ができると言われる「在宅勤務」。
現実的に考えて、子供が横にいながら仕事をするなんてことは可能なのでしょうか?
0歳と2歳の子供を持ち、1年以上在宅で働く私が、
- 実際に新生児・乳幼児の横で働いた体験談
- 子供の横で働いてみて分かった3つのこと
をまとめてみました。
体験談|新生児・乳幼児の横で働くのは可能?子供の時期別まとめ
私は現在、0歳と2歳を育てながら1年以上在宅で仕事をしています。
PC1台で完結する仕事ですが、スマホを使ってできる仕事内容もあります。
また、子育てだけでなく、家族のための料理や洗濯といった家事もこなしながらの在宅ワークです。
実際に子供の横で仕事をすることは可能なのか、子供の時期ごとにその時の働き方や状況をまとめてみました。
新生児の間は癒されながら短時間での仕事
生まれてから約1ヶ月までの時期「新生児」。
この時期は可愛い寝顔や、一生懸命な泣き顔に「癒されながら」の仕事ができていました…!
数時間置きにミルク(母乳)を飲ませ、オムツを替えて抱っこする。
寝たらベッドに寝かせて、様子を見ながら仕事をして、可愛い寝顔をチラ見して癒されて…。


泣いてても可愛い…♡
ぐずった時は、スリングや抱っこ紐に入れて体を揺らしながらPCに向かって仕事をする、という感じです。
新生児は「1日のうちのほとんどを寝て過ごす」といわれる時期。
(※個人差はあります。)
昼夜関係なく、赤ちゃんが眠っている間は特に問題なくPCでの仕事ができていました。
ただし、新生児の状況によって「長時間集中して仕事」という働き方はできませんでしたし、
基本的に産後1ヶ月は「安静」と言われているので、母親である私自身も無理なく休みながら短時間だけ働いていました。
具体的には1日で合計2時間ほど。
産後は特に寝不足にもなりますので、あくまで「気分転換」程度の働き方です。
乳児は抱っこ紐に入れて、仕事のメインは寝かしつけ後に
生後1ヶ月から1歳までの間の「乳児期」。
この時期は、昼間に赤ちゃんが起きている時間も増えるので、新生児期に比べると働く時間帯が変わりました。


首が座り、寝返りやハイハイができるようになるので、遊びスペースの近くに机を置いて、赤ちゃんの様子を見ながら仕事をします。
まだ一人遊びができない時期は、一緒に遊んだり、寝返りの練習をしたり…
お昼寝の回数も2、3回あるので、昼間でもPCに向かう時間を作ることができました。
どうしても急ぎで済ませたい仕事がある場合は、抱っこ紐に入れながら仕事するというスタイルで作業をします。
私の子供は、抱っこ紐に入れても立ってゆらゆらしないと寝なかったので、そういう場合、昼間はスマホでできる範囲の仕事を済ませておきます。
- 母乳育児の場合は授乳中
- 抱っこ紐でゆらゆらしている間
など昼間にできる限りスマホでやっておくと、夜にPCでスムーズに進められます。
乳児期は新生児期と比べると、赤ちゃんの寝かしつけが終わった後の夜の時間がメインに変わります。
産後の体調も回復中の時期なので無理は禁物ではあるものの、新生児期よりも少し多く働くことが可能です。
個人差はありますが、具体的には1日合計4時間程度はありました。
(日中に1時間、寝かしつけ後の夜に3時間という内訳です。)
夜に1人のまとまった時間が取れるので、割と集中して仕事ができます。
自分で動けるようになる幼児、起きている間の仕事は「ほぼ不可能」
1歳が過ぎ、自分で歩いてお散歩ができる「幼児期」になると、子供が起きている間の仕事は「ほぼ不可能」になります。
自分で歩けるようになると、「歩くため」に靴を履いて外に出たがります。
言葉が進んでくると、さらにその訴えは強くなりますし、その状況でPCで仕事をしようものなら…
お菓子やヨダレまみれのベタベタの手で、PCの画面やキーボードを触って邪魔してきます!
(これも体験談)


その辺にうっかり置いていた仕事用の手帳のページを破られて、紙吹雪になっていたことも…。
どこかに行ったと思ったら、部屋の隅で静かにティッシュを出しまくっているのもあるあるです。


したがって、自分で動ける幼児が家にいる状態で「静かだな〜ルンルン♪」と思って仕事してしまうと、かなりの確率で大変なイタズラを発見することになります。
このようなイタズラ回避のためにも、子供が起きている間はお散歩や、近所の公園に遊びに行ったりで時間が潰れてしまうので「子供の横で集中して仕事」はできません。
しかし、1日の中でお昼寝してくれる時間もあるので、その数時間は仕事と家事にフル活用していました。



個人差はありますが、私の子供は2、3時間は寝てくれました。
子供のお昼寝中は「仕事半分、夕飯の仕込み半分」といったところですが、急ぎの仕事がある時は夕飯を手抜きにして、お昼寝中ずっとPCに向かうこともありました。
そして、残りは子供を寝かしつけた後、夜にまとめて仕事をしますが疲れ果てて一緒に寝落ちすることもよくあります。
仕事時間は1日4時間半くらいで、体力的には、乳児よりも幼児を育てながら在宅で仕事する方がキツイと感じました。
(日中に1時間半、夜の寝かしつけ後に3時間、という内訳です)
子育て在宅ワークで分かった3つのこと!


ここまで紹介してきた「子育て在宅ワーク」の実態から、分かったことを3つ紹介します。
子育て在宅ワーク① 新生児、乳児の横で仕事することは可能
新生児期、幼児期の横での在宅ワークを実際に1年以上やってみると「案外できるものだな」というのが素直な感想です。
ご紹介した通り、集中して何時間も仕事ができる訳ではありませんが、
子供の時期の中でも比較的寝ている時間が多い新生児と乳児は、その少しまとまった時間を活用しての仕事自体はそんなに難しくはありませんでした。
しかし、子供によっては
- 抱っこ紐じゃないと寝ない
- 背中に見えないセンサーが付いていて、布団に寝かせた瞬間にギャン泣き
という子も多いので、その場合は抱っこ紐に入れたままPCに向かえば、普通に仕事はできました。



ちなみに、私の子供はこのパターンに当てはまっています…
ただし、凄まじい肩こりと腰痛、ときには頭痛も起こるので、定期的にマッサージなどの身体のメンテナンスが必要になります。
子育て在宅ワーク② 幼児の横でのPC作業は避けるべし
こちらも具体例を挙げて紹介しましたが、1歳が過ぎ、自力で歩けるようになる幼児の横でPC作業は「ほぼ不可能」です。
- 大切なPCがベタベタになって壊れても気にならない
- ティッシュ全部出すくらいのイタズラは許せる
- 壁やテレビに落書きしてても笑顔で見逃せる
くらいの寛大な心の持ち主以外の方は、起きている幼児の横で仕事をするのは避けましょう。
それを頑張って許すくらいなら、
- 起きている間に全力で遊ばせ疲れさせ
- しっかりお昼ご飯を食べさせて
- 長時間ゆっくりお昼寝
してもらった方が、よっぽど仕事が捗りますし、こちらの精神的ダメージも少なく済みます。
好奇心旺盛で「とにかく遊びたい!」幼児なので、お昼寝や夜にぐっすり寝てくれるよう、仕事は一旦置いて全力で遊ばせると結果的に仕事時間の確保につながります。
子育て在宅ワーク③ どんなに工夫しても仕事時間に限界がある
0歳と2歳の子供を育てながら1年以上在宅ワークをやってみた結果、言い切れるのは「どんなに工夫しても仕事時間には限界がある」ということです。
夜に寝かしつけをするときによく子供と「寝落ち」することが多かった私は、「朝活」に切り替え、朝の4時半から起きて仕事をしています。
もちろん、朝活は静かで気持ちよく仕事も捗ります。
しかし体力にも限界があるので、疲れている日は寝坊したり、子供と一緒に昼寝してしまうこともあります。
さらに子育ては365日休みなく続くので、在宅ワークと両立しようと思って「毎日、工夫して仕事時間を確保する」というのは結構キツいものがあるのです。
- 「ある程度」在宅で仕事できれば良い
- たまに仕事する時間が取れなくても支障ない
という範囲の仕事量であれば、子供の横で在宅ワークすることは可能です。
しかし、「もっと長時間働きたいのに!」と思うようであれば、子供を保育園などに預けて、割り切った在宅ワークをすることも選択肢の一つだと思います。
自分の仕事量に合わせて、子育てと仕事のバランスをどのように判断するのか、ぜひ参考にしてみてください。